日雇い人生笑っていたらなんとかなる
日雇いの彼の口癖は大丈夫だからでした。彼はそう言いながら死んで行ったのです。彼は熊本から出てきた人ですごく人が良かったのです。どんなに苦しくても笑顔でいましたからね。いいかい人間はどんなに苦しくても笑っていたらなんとかなるものさと言っていました。当時はそうなんだと言って聞き流していましたが今思うともっと真剣に耳を傾けるべきだったと後悔しています。彼のその言葉は真実だったと思います。彼はいつだって人の事を考えてくれていました。そして誰かが困っていたら手を差し伸べてくれていたんです。それは全く自分の事は後回しだと言うことは端から見ていたらよく分かりました。彼は手配師が来たら自分が真っ先に車に乗り込みました。そしてお金が入ったら周りの人々に何らかの食べ物や酒を渡していたのです。自分が食べるのさえ大変だったと思うのですが、彼はそれを実行し続けました。それが彼だったのです。しかしある日事故に会って彼は死んだのです。`